NZXT H1 と ROG STRIX B550-I GAMING で組んでみましたので、レビューといいますか、組んだ過程で少し写真をとりましたので今回はその紹介です。
直近で購入したのは ROG STRIX B550-I GAMING のみで、 NZXT H1 も新品ではありますが、買って3ヶ月ほど放置してたものです。他のパーツは使いまわし。
NZXT H1 については品薄になりそうだったので2020年の4月の発売時にすぐに入手していたのですが、組む予定が最近までなかったんですよね。
途中、普通の Mini-ITX ケースとして家にあるパーツを組み込んでみることも考えたものの、安くないケースなのでできればフロントの USB 3.2 Gen 2 ポートなどもフルに使いたいという思いがあり、 USB 3.2 Gen 2 の内部コネクタを備えた MB が出るのを待っていました。
待たなくても条件に合ったものはすでに Intel 系でいくつかあったのですが、 Intel 系は時期があまり良くないですからね。
そんな中、条件に完璧にマッチした ROG STRIX B550-I GAMING が出ましたので、購入し組んでみた次第です。
とりあえずスペック
CPU AMD Ryzen 9 3900X MB ASUS ROG STRIX B550-I GAMING Memory G.SKILL Trident Z neo F4-3600C16D-32GTZNC DDR4-3600 16GB x 2 GPU NVIDIA Geforce RTX 2080 Founders Edition Storage CFD M2OPG1VN CSSD-M2O512PG1VN NVMe 512GB SSD Intel Optane Memory MEMPEK1W032GA NVMe 32GB SSD Seagate BarraCuda ST4000DM005 4TB HDD Chassis NZXT H1
ケースと MB 以外は使いまわしです。
Optane Memory が入っていますが、使いまわしの元になった PC で StoreMI で HDD のキャッシュとして使用していたものです。
今のところ StoreMI は B550 非対応ですし、 StoreMI 周りで今回面倒な事があったので Optane Memory は使っていません。
ゲームのデータが大容量なので 4TB HDD を使っていますが、ここはゆくゆくは SSD にしたいところです。ただ、まだちょっと 4TB 以上の SSD は割高なのでいつになることやら、という感じです。
勘の良い方はお気づきかもしれませんが、 H1 は本来 3.5 インチ HDD の搭載スペースがありません。そこを今回無理やり搭載出来るようにしましたので、その紹介もしたいと思います。
MB 開梱
箱。
箱を開けたところいきなり正誤表が入っていましたw
全体的にあまり派手ではないですがロゴマークが七色に反射してきれいです。 この部分はただの反射で LED は仕込まれていません。 ROG に限らず他メーカーの他ブランドのものもそうですがロゴ自体はあまり良いデザインに見えないので製品に入ってるのはあまり好きではありません。
他ではあまりないと思うんですが、この MB にはオーディオ用の Type-C ケーブルが付属していました。 MB の I/O パネルにコレ用の Type-C ポートがあるので、そこに挿してさらにこれにヘッドホン等を挿すとノイズ低減的にいい感じらしいです。 私はこれに WH1000-XM3 を繋いで使っています。
なんかシールが入ってました。 製品に貼ってあったら嫌ですけども、個人的にこういうシールが同梱されているのは好きです。
コレ以外にも付属品や説明書などなど入っていましたが、そこらへんは他の MB でもよくある感じのものだと思いますので割愛。
I/O バックパネルが一体型じゃない点だけが非常に残念です。
ただ、付属のバックパネルは銀無地ではなくいい感じの黒色です。(今日日このグレードで銀無地はないと思いますけど)
H1 は I/O が底面になるので普段見えないんですけどねw
MB の組み込み
H1 の開梱については、3ヶ月くらい前にやりまして、単に箱から出すだけという感じでしたし、特に写真などもありませんのでいきなり組み込みの写真を。
H1 の外観はこんな感じです。 ガラス面とその反対側がポコっと外れるようになっており、さらに白い部分を上にスライドさせることで前後左右の4面を露出させることができます。 うちにもありますが Mini-ITX ケースで以前よくあった?1面だけ開くタイプと比べれば断然作業はしやすいです。
パネルをすべて取り外した状態です。 電源ユニットのファンと簡易水冷のラジエターが見えます。 この面は通常のケースで言うと左パネル側になります。 H1 で言うとガラス面を前面とするとそれに向かって左の面になります。(電源ユニット側が上側) ドライバーを立ててますけども、そこにネジがあり、それともう一箇所写真奥側にあるネジを外すとラジエター部分がガバっと開きます。 注意書きが書かれた白いシールがありますが、これは剥がれやすくなってますので、多分剥がして組み込むのが正解だと思います。 今回はなるべくそのまま写真に撮るため同種のシールは剥がす前に写真を撮ってます。
開いてる途中。 ヒンジが付いているため、完全に扉という感じです。 ラジエターの裏に吸気方向で140mmファンが取り付けられています。
完全に開ききったところ。 水冷ヘッドと MB トレイを保護するための発泡スチロールが入っていました。 ラジエターとファンがくっついた厚みのあるものが扉として開くため、精度の高さも相まって金庫の扉のような感じを受けましたw
MB に CPU とメモリと M.2 ストレージを取り付けてから入れてみました。
VRM 部の冷却ファン用だと思いますが、細い線があるので断線しないよう注意。
せっかく先にメモリを付けてたんですが、各種コネクタを挿すときに邪魔だったので一旦外しました。 各コネクタとも H1 側ですでに指しやすい位置に用意されているため、挿すだけで配線は不要という感じです。
しかも見てのとおり、コネクタ周りの空間がかなり空いているため、極小ケースでありがちなコネクタ挿しづらい問題が全くありませんでした。 めっちゃ楽。 ケーブル固定用のマジックテープも止めやすいです。 ただ逆にいうとコネクタのレイアウトが違う MB の場合はめっちゃ大変かもしれません。
水冷ヘッドの取り付け
次は水冷ヘッドの取り付けですが、 Intel 系用の金具が付いていたため AMD 用のものに替える必要がありました。 写真の金具は Intel 用のもので外している途中のものになります。 横にスライドさせるとポコっと外れます。
AM4 用の金具を取り付けた状態。 MB 側の CPU クーラーのフックをひっかけるためのプラスチックパーツ(正式名称不明)に四角い穴のところを引っ掛けます。 写真では分かりづらいですが、フックは両方とも手回しネジで締めれます。 個人的に片側ネジより両側ネジのほうが取り付けがしやすく、また CPU に掛かる圧も均等化しやすいので好きです。
水冷ヘッドを取り付けたところ。 注意書きが書かれた白いシールは先述のとおり多分剥がして組み込むのが正解だと思います。
簡易水冷のファンとポンプ用のコネクタを接続。 ファン用の4ピンは MB の CPU ファン用のコネクタに接続しました。 今回の MB にはポンプ用のコネクタがありますので、ポンプ用の3ピンはそちらに挿しました。 写真では左が4ピン、右が3ピンになります。
水冷ヘッドを取り付け、各コネクタを挿したらメモリを戻してラジエターの扉を閉めます。 このとき多少手でサポートしてあげる必要がありますが、水冷のパイプやケーブル等は半ば自動的に左右に逃げるようになっているため、閉めようとしたら何かが挟まってしっかり閉まらない、ということがなくすんなり行けました。 地味な部分ですが H1 で一番感動した部分かもしれません。
3.5 インチ HDD の取り付け
次は 3.5 インチ HDD の取り付けです。 H1 は 3.5 インチストレージには対応してないので少し工作が必要になります。 写真はケース前面の上部になります。 白いシールが張ってあるカバーを引っ張るとポコっと取れます。
カバーを外すとこのように 2.5 インチストレージ x 2 のマウンタがあります。 見た感じツールレスで使いやすいように見えます。
3.5 インチ HDD を搭載するために、2.5 インチストレージ x 2 のマウンタを外す必要があります。 マウンタは写真の2箇所のネジで固定されており、これを外すと外れます。 よく見るとネジの位置関係が微妙に左右にズレているのがポイント。
外したマウンタ。 ストレージのマウンタとしては結構凝った構造に見えます。 今回は使いませんが良さげですね。
雑な工作ですが 3.5 インチ HDD にこういった金具を付けてみました。 3mm の穴がたくさん空いた金属の板を曲げて作った金具です。 絶縁というかケース側の保護のため、黒い自己融着テープを巻いてあります。 テープを巻き漏らしているように見える部分は、先程外したマウンタのネジ位置に相当する部分です。
金具はホームセンターでこういったものを買ってきて、要らない HDD にネジ止めした後、ゴムハンマーで叩いて曲げて作りましたw 穴の位置が互い違い?になっており、これが先程書いた「ネジの位置が微妙に左右にズレている」部分に絶妙にマッチします。
HDD を取り付けた様子。 電源ユニットともスペースが確保出来てます。 ケース側とはネジ2本で固定することになりますが、意図したものではないのですが、自己融着テープがケース側にしっかりくっつくため、脱落することはなさそうです。 しっかりくっつくうえに、剥がしてもノリが残らないので自己融着テープ、非常に扱いやすいです。
ケーブルを接続。 H1 付属の電源ユニットの SATA 電源ケーブルは逆 L 字になっているようです。 ちなみにこのケーブルの途中にもう一箇所コネクタがあり、それにより 2.5 インチストレージを搭載する場合は 2 台が接続可能になっています。
最後にカバーを戻して HDD の取り付けは完了。
GPU の取り付け
グラフィックカードの搭載スペースは MB の反対側になります。 写真のとおり、ライザーケーブルの端に PCIe x16 のスロットがありますのでそこに挿す形になります。
写真の左端、グラフィックカードのブラケットの先端が引っかかりやすいので、傷つけないよう注意しながらマイナスドライバーか何かで押しながら挿してあげると良いです。
PCIe の6ピンと8ピンの電源ケーブルを挿します。 使いまわしなためホコリが…
グラフィックカードの取り付け完了。 これで動作する状態になってますので、カバーを付ける前に通電して動作確認しました。
その他の写真
MB 部分を MB の上側から見た様子です。 反対側もそうなのですが、ギュウギュウな割に組み込み後でも各種ケーブル・コネクタに手で普通に触れるため、事後の調整が非常にやりやすいです。
真ん中へんに AUDIO TYPE C と書かれた Type-C ポートがありますが、ここに MB 付属のオーディオ用の Type-C ケーブルをつなぐことで、ヘッドホン等が接続可能になります。 別にケース天面のヘッドホンジャックからでも音は聴けますが、こちらの方がノイズが少ないらしいのでこちらを使用しています。
H1 について
今回 H1 と B550-I GAMING で組んでみたわけですが、 H1 の圧倒的な組みやすさに驚きました。
極小ケースに限らず通常の ATX なミドルタワーであっても、 MB を取り付けた後、 CPU 付近の電源コネクタにめっちゃ挿しづらいとか普通にあるのに、これだけ小さい H1 でそういった問題がほとんどなかったのがすごいです。
PC の自作は概念上は基本的にはパーツを組み合わせるだけで誰でも出来ることなのですが、実際にやってみると面倒な部分が多いです。
特に配線をきれいにやろうとすると、挿す前にあっちを通してこっちを通してとやる必要があったり、手順上どうしても手が入れづらいところのコネクタに挿す必要があったりして、難しかったり面倒だったりします。
しかし H1 は電源ユニットや簡易水冷クーラーを最初から搭載することにより、それらの取り付けの作業自体をなくし、配線そのものの必要性もなくしているように見えます。
また、最小限のスペースで水冷のパイプを逃がせるようになっていたり、それだけでなく蓋を閉める動作により自然に逃げるようになっていたり、感心しっぱなしでした。
ただそんな H1 も問題点がないわけではありません。
個人的に2点あるのですが、まず底面 I/O は見た目がスッキリするというメリットはありますがやっぱり使いづらいですw
私の今回の H1 の用途的に、何かを繋いだり外したりするために日常的にバックパネル側にアクセスすることはないのですが、アクセスするにはケースを倒す必要があり、特に電源 ON の状態ではそういった使い方は難しいと思います。
それに見た目がスッキリするとは言え、繋いだケーブル自体が消えてなくなるわけではないので効果も限定的です。
もうひとつは光り物パーツがあまり映えない点です。
前面が全面ガラスパネルなのですが、光るメモリなどを使っても構造的によく見えないです。
H1 の前は同じ NZXT の H510 Elite をビカビカ光らせて使っていたので余計さみしく感じてる部分はあります。
せっかくの配線不要というメリットが少し薄れてしまいますが、 LED ストリップをうまく使えば、きれいににぎやかに光らせることは出来るかもしれません。
今回は冷却性能や静音性などの性能には触れていませんが、いまのところ十分な能力があるように思えます。
H1 は内部レイアウト自体が工夫の塊なんだと思いますが、それ以外でも工夫がたくさんありそうです。
全体が渾然一体となりつつも個々の部分が最終的な使いやすさにプラスの影響を与えており、だからこそ『ここが良いから良いんだ!』って部分が上げづらいのですが、狙ってやったとするならば天才の仕事だと思います。
B550-I GAMING について
B550-I GAMING については、フロント用の USB 3.2 Gen 2 内部ヘッダもありますし、効果の程は検証していませんがオーディオ用の Type-C があったり、ソフトウェアの機能になりますがマイクのノイズキャンセルが出来たり、面白い機能を持つ MB だと思います。
その上で約 2.5 万円なのでとても安いと思います。
ただやはり I/O バックパネルは一体型が良かった…
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