少し前にNVIDIAがモバイル向けGPUのLoganを発表した。
Keplerアーキテクチャ採用でその性能はPS3のGPU(RSX)を軽く超えるという。
しかも消費電力はわずか2W!
普通にタブレットなどにも搭載可能な省エネ性能である。
しかしいくら技術の進歩があったとはいえ、わずか2WでRSXを超えることが本当に可能なのか気になるところである。
まず、RSXについてだが、GeForce 7800 GTXベースである事は有名だけど、実はクロックやメモリ帯域、ROPユニットの数的には7600 GT相当であり、単純に考えると7800 GTXと7600 GTの間ぐらいの性能になりそうである。
7800や7600については時代的に3DMark05のベンチマーク結果が多いので、Loganで同じベンチを実行出来れば比較できそうである。
しかしもちろん手元にLoganは無いので、PC用GPUとしては比較的Loganの構成に近いのではないかと思われるGT 640(GK208)でテストして比較してみる。
(GT 630(GK208)の方がメモリ帯域的にLoganの構成により近いと思われる。)
ただし、構成が近いといってもCUDAコア数はちょうどLoganの2倍あり、メモリ帯域もLoganより広いはずなので、実際の性能はこの半分弱程度と考えた方がいいだろう。
で、ここや、この辺りを見ると、3DMark05で1024×768の場合、7600 GTがスコア6000ぐらい、7800 GTXがスコア7600ぐらいのようである。
で、手元のGT 640(GK208)で1024×768で3DMark05を実行した結果がこれである。
すごいw
7600、7800のベンチ結果で使われてるCPUはAthlon 64 4000+で、今回使ったCPUはCeleron G530だったりと、GPU以外にもPCの構成にだいぶ差があるので結果をそのまま受け取ることは出来ないが、GT 640でスコアが2万近いということは、LoganがRSXを超えててもまったく不思議はないと言えると思う。
(ちなみに、最新のベンチだと100度近くなるうちのGT 640が、3DMark05実行中に67度までしか上昇しなかったので、ベンチが古すぎてこれでも全然実力を出し切れてない可能性がある。)
あとはその性能を2Wの消費電力で実現可能か?という事である。
GT 640(GK208)のTDPは49Wであるが、これは多分GDDR5が消費電力のかなりの部分を占めているんじゃないかと思う。
LoganはLPDDR3などと組み合わされるだろうから、GT 630(GK208, TDP25W)を元に考えるべきだろう。
単純計算で半分にすると12.5W。
まだまだ2Wには程遠いが、デスクトップPC用グラボのTDPを元に単純計算した結果がこれなら、バスやメモリまで含めてきちんとモバイル向けとして設計されるなら普通に実現可能なレベルだと思う。
それにすでにNVIDIAには、GT 640(GK107, TDP65W)→GT 640(GK208, TDP45W)と、アーキテクチャはKeplerのまま逆に消費電力的には不利なメモリのGDDR5化を果たしつつ16WものTDPの削減を達成した実績がある。
かなり雑な比較と単純計算のオンパレードな内容ではあるが、少なくとも、Loganが2WでPS3のGPUを超えても不思議はない、とは言えそうである。
GT 630(GK208)が手元にあったら、そちらででテストしたかったなぁ。
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