日記

Ryzen で組んでみた

3月上旬に発売された Ryzen 7 を約2ヶ月弱遅れで買ってみました。
最初は発売日近辺に買うつもりだったんですけど、急な出費(衝動買いとも言う)が重なったため先送りしていたのでした。

今回、CPU, マザーボード, メモリ, SSD, 電源とほぼ一式そろえました。
グラフィックカードとケースだけ手持ちの流用です。

構成

  • CPU: AMD Ryzen 7 1700
  • MB: MSI B350 MORTAR
  • MEM: CORSAIR Vengence LPX 32GB (2x16GB) DDR4 2666MHz@2400MHz (CMK32GX4M2A2666C16R)
  • SSD: Crucial MX300 525GB (CT525MX300SSD1)
  • PSU: Seasonic SSR-550RMS
  • GPU: Palit Geforce GT640 (GK208) ※流用
  • CS: SilverStone SST-TJ08B-E (ミニタワー) ※流用
  • OS: Windows 10 Pro Creators Update x64

ヒートスプレッダ

カッコいいWraith Spire (Ryzen 7 1700 付属CPUクーラー)

メモリについて

Ryzen のメモリについては 1Rank かつ Dual-Channel が速度的なペナルティが少ないということで、現状 8GBx2 の 16GB が一番問題が少ないのかなと思ったのですが、さすがに 8コア16スレッドもあるのにメモリが 16GB じゃアンバランスでしょと思ったので 16GBx2 の 32GB にしてみました。

素の状態では 2133MHz での認識だったのですが、MSIマザーボード特有の A-XMP を ON にしてみたらすんなり自動で 2400MHz となりました。

ただしこれだけでは安定しないようで、 Windows 10 のインストール中に BSoD ならぬ GSoD (Gray Screen of Death) が一度発生し、その後インストール自体は完了したものの BSoD がそれなりの頻度で発生しました。

しかしその後メモリの電圧を 1.20V から 1.25V にしたところ安定してるようです。
(1.23V まで確認しましたがそれではまだダメなようでした。もちろん OS は再度インストールし直しました。)

追記
メモリ電圧を 1.25V にするだけではまだまれに BSoD が発生するようでした。
現在検証途中なので後で「やっぱダメでした」ということになる可能性もありますが、追加で Cycle time (tRAS) を CMK32GX4M2A2666C16R のデフォルトの 35 から 39 にしたところ DDR4 2400 でも安定してるようです。
安定性の確認方法ですが、うちでは blender の Cycles で CPU レンダリングしてマウスカーソルが少しカクつくくらいの負荷をかけてあげるという方法を用いています。
この方法だと設定がダメな場合はだいたい数分くらいで BSoD してくれるみたいです。

さらに追記
やっぱ DDR4 2400 ではだめでした。
2133 だと安定するので、とりあえず次の BIOS アップデートまでは 2133 で使おうと思います。
2133 だと UEFI でのメモリ周りの設定は全てデフォルトのままでド安定するようです。
つまり電圧を 1.25V に盛る必要がないようです。
メモリの各種タイミングは自動的にこのようになりました。


さらにさらに追記
B350 MORTARのβ版のファームウェア(v1.54, 多分AGESA 1006含む)がこちらに上がっていたので入れてみたところ、XMPの一番速い設定のプロファイルで難なく起動、そして長時間のCyclesレンダリングも完走と、あっさり問題が解決してしまったようです。
つまり、2rankの16GBx2がDDR4 2666(16-18-18-35)で安定動作しているということです。
ただ、メモリの電圧だけ最初自動で1.36Vになってしまったので、1.2Vに落としましたがもちろん1.2Vでも安定してます。
これであとは正式版のファームウェアが出たら本格的に使い始めれますね。


さらにさらにさらに追記
RyzenのSEGV問題(関連記事)というものがありまして、簡単に言うとデータ破壊を引き起こすかもしれないハードウェアのバグがRyzenにあるかもしれない、という話なんですが、普通にWindowsを使う分にはものすごく安定している(ように見える)うちのマシンでも再現してしまいました。
再現方法はWSL(Bash on Ubuntu on Windows)でLinuxカーネルを何度もコンパイルするという方法なんですが、こういった結果でした。
https://gist.github.com/peta-okechan/6ef4759e958b45e70c407180a07d199f
41回の試行中3回失敗してます。
普通にWindowsを使う分にはド安定してるように見えるうちの環境でも問題が再現できたということで、これってもしかして結構ヤバい問題なのでは…という気がしているところです。
時間があれば再現方法についてもう少し詳細に説明する記事でもそのうち書きたいと思います。
書きました。

まとめ

さっそくまとめです(早)

いや、普段なら先に用途があってパーツ選定を行うので、そのパーツが目的の用途に対し実際どうだったか?とかもっと色々書きようがあるのですが、 Ryzen に関しては用途よりも先に AMD を応援したい気持ちがあって買ったため、今回そのあたりのことは特にないです。
(しいて言えば、後々仕事用として使うというイメージだけはあります)
(GPU が性能的にアンバランスなのもこういった事情が関係しています)

メモリ以外にも問題はありました。

B350 MORTAR 特有の問題だと思いますが、 sysfan1 コネクタを飛ばして sysfan2 コネクタにケースファンを接続すると、スリープからの復帰後にケースファンが 100% で回るという問題がありましたが、 sysfan1 コネクタに繋ぐことでとりあえず回避できました。

これ以外の問題は特になかったと思います。

今は VMWare Player で Fedora 25(Cinnamon Desktop) を動かしつつ、それに8コア割り当てて ffmpeg で h264 エンコードとか回りくどいことをしてみてますけど、安定してますし速いですね。

あと B350 MORTAR には Wraith Spire 用のLED(RGB)端子があり、制御用のソフトも提供されているので、赤色だけでなく青とか紫とか緑とか光らせることができます。

今回 Micro ATX な B350 MORTAR を選んだのはケース SST-TJ08B-E (Micro ATX まで対応) を活かすためなんですけども、せっかく Wraith Spire がカッコよく光ってるのに、外からは見えないのでケースを変えたくなってきました。
めんどくさいんでしばらくは変えないつもりですけどね。

もっと色々問題があるだろうと思ってたんですけど、ちょっと調整するだけであっさり安定してしまって正直拍子抜けです。
まぁそれだけおすすめできるってことですね。

お約束

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