日記

GeForce GT 1030 と GeForce GT 640 を軽くベンチ

久しぶりにローエンドのグラフィックカードを更新したので軽くベンチをまわしてみました。

iGPUを内蔵してないCPUを使うときなど、消費電力が低いローエンドのグラフィックカードを一枚持っておくと何かと便利です。

そういった用途ではこれまで(勝手にローエンドグラボの名機だと思っている)GeForce GT 640(GK208)を長く使ってきたのですが、だいぶGT 640のアーキテクチャ(Kepler)の世代が古くなってきたので更新したいなと考えていました。

最近、最新世代(Pascal)のローエンドであるGT 1030が発売されましたので更新してみました。

ちなみにGT 640と名のつくものにはFermi世代のものが2種(GF108, GF116)とKepler世代のものが2種(GK107, GK208)あるらしいです。
Fermi世代のものは一般にはほとんど流通してないっぽいですけど。

写真

上がGT 640(Palit NE5T6400HD06-2081F)、下が今回購入したGT 1030(MSI GT 1030 2G LP OC)です。

GT 1030のほうが1cmくらいですかね?長いんですけども、ロープログラボ的には普通の部類に入るのではないかと思います。
というかGT 640が短すぎ。

写真の角度からはよく分かりませんが、GT 640のほうがヒートシンクが高く、1.5スロット分くらい専有するんですけども、GT 1030のほうは完全に1スロットに収まるっぽいです。
良いですね。

GT 640のほうはVGAとDVIとHDMIの3つの出力があったのですが、GT 1030のほうはDisplayPortとHDMIの2つだけです。
個人的にはVGAもDVIももう全くといっていいほど使わないのでもういいかなと。

スペック

Geforce GT 640(GK208) Geforce GT 1030
アーキテクチャ Kepler Pascal
プロセスルール 28 nm 14 nm
CUDAコア数 384 384
GPUクロック 1046 MHz 1227 MHz(Boost 1468 MHz)
メモリ GDDR5 64bit 1GB 5GHz GDDR5 64bit 2GB 6GHz
メモリ帯域 40.1 GB/s 48.1 GB/s
TMU 16 24
ROP 8 8
ピクセルフィルレート 8.37 GPixel/s 9.82 GPixel/s
テクスチャフィルレート 16.74 GTexel/s 29.45 GTexel/s
FLOPS 803.3 GFLOPS 942.3 GFLOPS
TDP 49 W 30 W
CUDA Compute Capability 3.5 6.1
インターフェイス PCI Express 2.0 x8 PCI Express 3.0 x4

これは、素のGT 640と素のGT 1030のスペックなのですが、今回購入したGT 1030は少しOCされているので、GPUクロックは1265 MHz(Boost 1518 MHz)となります。
3%くらいのOC幅なのであんまり関係ないかもです。

気になる点といえば、FLOPS値に大幅な違いがないことと、TDPが結構下がっていることと、インターフェイスがPCIe 3.0 x4なところですかね。

FLOPS値は理論上の性能なので、実際の性能とはまた違うんですけども、世代が同じならFLOPSの違いがそのまま実際の性能の違いに比例しがちです。
逆に世代が違う場合、FLOPS値にあまり差がないのに、実際の性能がだいぶ違う、ということになるとアーキテクチャのできが良い・悪いということになるでしょう。

TDPがだいぶGT 1030のほうが下がってるのが良いですね。
しかし重要なのは実際の消費電力がどのくらい下がったのか、という点です。

あとインターフェイスがx8からx4に減ってるのが気になりますが、2.0と3.0の違いがあるので、実際の帯域的にはほぼ同じになるはずですね。

GT 1030のほうのHDMIはHDMI 2.0bなので、4K/60Hz HDR対応です。

ベンチマーク環境

(ベンチ結果に影響を与えそうなパーツのみ)

CPU Ryzen 7 1700
メモリ CORSAIR Vengence LPX 32GB (2x16GB) DDR4 2666MHz@2133MHz (CMK32GX4M2A2666C16R)
マザーボード MSI B350 MORTAR
SSD Crucial MX300 525GB (CT525MX300SSD1)
電源 Seasonic SSR-550RMS
ケース SilverStone SST-TJ08B-E
OS Windows 10 Pro 1703 64bit

アイドル時の最低消費電力

OS起動後のアイドル時の最低消費電力

Geforce GT 640(GK208) Geforce GT 1030
最低消費電力 47 W 45 W

瞬間的な最低消費電力だけでなく、基本的にGT 1030のほうが1~2 W低い感じでした。

3DMark Fire Strike 1.1

Geforce GT 640(GK208) Geforce GT 1030
3DMark Score 1733 3390
Graphics Score 1823 3682
スコアの詳細 http://www.3dmark.com/3dm/20525548 http://www.3dmark.com/3dm/20526430
Graphics Test実行中の最大消費電力 88 W 89 W

スペック上のFLOPS値にあまり差がないのに、Graphics Scoreに約2倍の差があります。
Pascalの効率凄い。

追記
GPU Boostのことを完全に忘れていました。
とりあえずMSI AfterburnerでGT 1030のGPUクロックがどこまで上がるか確認してみたところ、なんと1746 MHzまで上がりました。
約2倍の差がつくのも納得です。

最大消費電力がほぼ同じです。
TDPの差を考えるとちょっと残念ですが、まぁ性能が2倍くらい違うので…

Sky Diver 1.0

Geforce GT 640(GK208) Geforce GT 1030
3DMark Score 6448 12513
Graphics Score 5829 12056
スコアの詳細 http://www.3dmark.com/3dm/20525765 http://www.3dmark.com/3dm/20526593
Graphics Test実行中の最大消費電力 88 W 89 W

こちらも傾向はFire Strikeと同じですね。

lucuda 1.3 行列サイズ5000

lucudaは行列計算をするCUDAのベンチマークソフトです。

Geforce GT 640(GK208) Geforce GT 1030
単精度 12.174 sec (6.845 GFLOPS) 8.929sec (9.333 GFLOPS)
倍精度 21.910 sec (3.803 GFLOPS) 16.971 sec (4.910 GFLOPS)
実行中の最大消費電力 92 W 90 W

GT 1030のほうが1.3~1.35倍くらい速いです。
3DMarkのGraphics Testの差に比べるとおとなしめです。

以上のベンチ全体を通したGPUの最低温度と最高温度

室温28 度
HWMonitor 1.31 で確認

Geforce GT 640(GK208) Geforce GT 1030
最低温度 33 度 30 度
最高温度 67 度 71 度

最低温度はまぁ、HWMonitorを起動するタイミングにも左右されるので参考程度にしておくとして、最高温度に4度差があるのが気になります。
GT 640のほうが1.5スロット占有の背が高めのヒートシンクを装備しているので、その分冷却性能的には有利なのかもしれません。

71度といってもGPUの最高温度としてはあまり問題ないかと。

まとめ

すごくざっくりいうとGT 1030はゲーミング性能的にはGT 640(GK208)の約2倍で、消費電力はほぼ同じといえると思います。
Pascalの効率、すごいですね。

CUDAの性能的にはカタログスペックの差がそのまま出てる感じで(FLOPSの差とメモリ帯域の差を合わせたくらいの差に近いので)Pascalならではの効率はあまり感じることはできなかったですね。
(Pascal向けにCUDAカーネルをチューニングしたらもっと差が出るかも?)

3Dのテストとして、3DMarkのTime Spyも使おうと思ったのですが、GT 640では3DMarkのランチャー画面で「VRAMが少ないので無理かも」みたいな警告が表示されたので断念しました。
一回試しに動かしてみれば良かった…
(またケース開けるのは面倒なのでもう試すことはないと思う)

GT 640さん、今までありがとうございました。

さて、次に買うグラボですが、今メインマシンがGTX 960なのでNVIDIAの次の世代のハイエンドあたりを狙いたいなと今のところは考えています。

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